日本の安い通信料

2004年9月3日
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/08/31/20040831org00m300175000c.html

ネットや携帯 料金は東京が割安 内外価格差調査
 BBも携帯電話も、料金は欧米より国内が安い──総務省は31日、電気通信サービスの内外価格差調査の結果を発表し、国内の通信サービスは速度も速いうえに、欧米と比較して安い料金で利用できることが明らかになった。昨年度の同調査時に比べ、携帯電話料金が安くなっているのが原因で、“世界一速く安い”傾向は強まっている。

 この調査は通信サービス料金の内外価格差を是正するのが狙い。東京、米ニューヨーク、英ロンドン、、仏パリ、独デュッセルドルフ、スイス・ジュネーブの6都市を対象に、各市で利用できる大手電気通信サービス業者の「インターネット」「国内電話」「携帯電話」「国際電話」「専用線」の5サービスを取り上げ、今年6月1日時点の為替レートをもとに料金を比較した。

 インターネットではブロードバンド用のADSL回線で、ニューヨーク、ロンドンが6600円台なのに対し、東京が3190円〜3325円とほぼ半額。これはソウルの4188円よりも安い。一方、通信速度は、欧米が1〜3Mbpsに設定されているのに対し、東京では40Mbpsまで提供。また、CATVのインターネットでも、デュッセルドルフ(256kbps)やロンドン(512kbps)より月額料金はやや高いものの、国内の通信速度は30Mbpsで、2都市よりはるかに速く、料金だけでなく使い勝手の面でも割安感は大きい。調査にあたった同省総合通信基盤局では「国内の事業者間で厳しい競争が行われた結果、海外のレベルを下回った」としている。
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プロバイダー事業者間の競争は激しいものがありますが、その結果としてずいぶんと低料金になっているんですね。電話なんかの通信料金が高いってのは日本では常識のようになってましたから、意外な感じはします。

やはり自由な競争が行われれば、価格は安くなるんですねぇ。NTT独占だったらこうはいかなかったでしょう。電話回線はNTTの独占ですが、IP電話などが普及してくれば固定電話でも価格破壊が起こるかもしれませんな。
そういや、企業ではコスト削減のため、積極的にIP電話を導入しているなんて話も耳にします。

いずれにしても、こうした低価格化が日本のブロードバンドの普及に大きく貢献したと言えるでしょう。いくら高速のインターネット環境を整えたくても、月に6000円もとられるんじゃちょっと躊躇してしまいそうですし。このアドバンテージを利用して、コンテンツビジネスの世界でも日本が有意に立つことができればいいですね。

一方で、低料金になればある程度のデメリットも生じてきます。ヤフーBBやアッカネットなどのプロバイダー業者で起こっている一連の個人情報流出問題などは、まさにその典型といえます。

NTT独占状態のとき、固定電話に加入したら個人情報が漏れるということは想像すらできないことでした。確かに電話料金は他国に比べて高かったのでしょうが、アメリカなんかに比べるとずっと安定していたとも言われます。アメリカの電話は、安いけれどもつながらなかったり、急に切れてしまったりするそうです。

インターネットの通信料金は確かに安くなっていますが、それと比例して何かが犠牲にされていきます。NTTのサービスに慣れているために、通信では安全や安定は絶対条件という認識がありますが、安いサービスでは当然そういったものがおろそかにされてしまいます。なんでもいいことばかり、なんてことはありませんからね。

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