FTA

2004年3月5日
メキシコとのFTA交渉、どうなるのでしょう。メキシコ産の豚肉やオレンジジュースが大量に入ってくると困る日本側と、日本の自動車や鉄鋼製品が入るのを懸念するメキシコ側とで、今だに調整がついていないみたいです。去年に行われていた協議では、結局合意に至りませんでした。今回はどうか?

日本のFTAは世界に比べて遅れていて、シンガポールとしか結んでいません。シンガポールは都市国家ゆえ、農産物がありませんからね。結局は、自民党の支持層である農業関係者の圧力で、日本のFTA政策はが遅れをとっているわけです。

しかし、経済環境を考えるとFTAを推進せざるを得ないですし、農業をいつまでも規制で守っているわけにもいかんでしょう。もうそろそろ何とかしなきゃ。。。

先日、新聞で読んだ話。日本の米を少しだけ台湾へ輸出したところ、値段は現地の米の6倍したにも関らず、飛ぶように売れたとのことです。アジアでも徐々に金持ちが増え、日本の安全で品質の良い農産物が評価されるようになってきたと、その新聞では評していました。

価格競争力ではどうやってもかないません。アジアで売れるとすればほんの一部の金持ちだけで、日本の農産物にそれほど大きな需要があるとは思えません。しかしながら、日本の農家が新しい生き残りの道を探り始めているという姿勢は評価すべきでしょう。

自由化の波が押し寄せるなか、規制で甘やかしているのでは、日本の農業に未来はありません。今後は戦略的に、どうやって日本の農家を生き残らせるのか、そのことを考えなければなりません。現実的には、農業の大規模化の推進、海外での日本ブランドの確立でしょうかね。早くそうした施策が打ち出されることを期待します。FTA推進のためにも。

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